先月27日は、JR東日本の大人の休日倶楽部乗り放題チケットで長野県諏訪湖畔に建つ「北澤美術館」に行って来ました。東京の美術館で、アール・ヌーボーのガラス工芸展などを観に行くと、必ず「北澤美術館所蔵」と書いてある作品を見かけて調べてみると、諏訪湖近くの美術館と知り、いつか行ってみたいとずっと思っていたのです。今回長年の想いがようやく叶いました。

上諏訪駅から徒歩20分弱くらいでしょうか?少々お疲れモードで館内に入ると まずこのエミール・ガレ作の「ひとよ茸のランプ」がガラス張りの部屋に展示してあります。コレクションの中でも一押しのガラス工芸品なのでしょう。

北沢バルブ(現キッツ)の創業者のアール・ヌーボー期のガラス工芸品の素晴らしいコレクションの数々にため息ものでした。ルネ・ラリック、エミール・ガレ、ドーム兄弟など私でも知っている作家たちの作品を スマホにダウンロードしたイヤホンガイドで観て行きます。

でも詳しい説明は不要かも? 撮影OKなので気に入った作品を撮りながら、ただただため息をつきながら観て行きました。

やはり何といってもガラスの良さがよくわかるのはランプだと思いました。

一転して二階は 現代日本画作家の展示室です。東山魁夷の作品が1点。あとは知らない作家たちばかりでしたが、「夏」をテーマに描いた作品は、観ていても楽しかったです。最近日本画もいいな~と思って来たところです。日本画独特の岩絵の具の群青(ラピズラズリ)や緑青(孔雀石)の色が素敵でした。

館内に併設された小さなカフェでお茶をしてしばし休憩。目の前に諏訪湖の景色が広がります。時間が時間なので、お客は他には誰もいませんでした。