昨日は 前から楽しみにしていたこの映画を観て来ました。「新参者」としてTBSで放送され、映画「麒麟の翼」と続き、そして完結編「祈りの幕が下りる時」と続くシリーズは、日本橋を舞台にしていて、阿部寛の刑事加賀恭一郎もはまり役で とても面白かったです。
もちろん原作も読んでいますが、ほとんど忘却の彼方なので(もちろん犯人は知っていますが) 新鮮な気持ちで観る事が出来ました(笑) 私の田舎の仙台も、重要な場所で出て来るし、実家の最寄のJR駅も原作では出て来たので、親密感を覚えながら読んだ記憶が・・・。物語は結構入り組んでいるのですが、捜査が進展するごとに、会議室のホワイトボードに書かれた被害者や容疑者の相関図でおさらい出来るので、原作を読んでない人でも大丈夫だし、既読の人でも頭の整理になり、最後までスッキリと観る事が出来ると言うわけです。
殺人事件の容疑者役の松嶋菜々子は、二児の母とは思えないきれいさで 新進気鋭の舞台演出家を演じています。中盤から彼女の壮絶な過去が明らかになるにつけ、父と娘の逃避行は 現代版「砂の器」だと思わずにはいられませんでした。松嶋菜々子の少女時代を演じる桜田ひよりの演技が けなげでとてもよかったです。それにしても、いつの時代でも親と言うのは、子供のためになら自分を犠牲にする事なんてこれっぽっちも厭わないものなんですね。
完結編と言う事もあり、恭一郎の父との確執や、家族を捨てて行方不明になった母の真実が語られます。仙台で16年前に死んだ恭一郎の母親は 家族を捨てたわけではなく・・・、仙台での暮らしぶりも明らかになり・・・・。何故恭一郎が、優れた刑事でありながら、警視庁ではなく、所轄の日本橋にこだわったのか、その理由も明らかになります。
キムラ緑子や伊東蘭、山崎務に小日向文世と言ったベテラン俳優が脇を固める一方で、春風亭昇太と及川光博は、最後まで違和感が残りました。エンドロールに流れるJujuの「東京」をバックに 建て替えの終わった真新しい水天宮が映り、杏を初め過去のドラマの出演者たちも顔を見せ、完結編にふさわしい終わり方でした。


