アリス、あなたに会えなくなって、もう1年半だよ。

未だに、信じられない。

今でも、「ただいま〜!」と言って、スーツケースを押して、帰ってきそうなのに。

 

これは、最後のアリスの写真。

病院内のカフェテリアで、おしゃべりをした。

この日、アリスはたくさんのセルフィを撮った。

エアコンの空気孔が、天使の輪みたいで、写真を見た瞬間、「えっ!?」と思った。

 

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この日、「仕事があるから、そろそろ行くね。」と言う私たちを引き留めたアリス。

「ちょっと散歩しようよ!」

引き留めるなんて、珍しいね、と思ったものだ。

 

 
これは、入院した初めの頃。病院敷地内の散歩道。
パパより、背が高いアリス。
 
どうして、後になって、「ああ、あの日は、ちょっと違っていた、、、」なんて、思うのだろう。
 
その日の夜、アリスは、みんなに電話をした。
親友にも、お兄ちゃんにも、そして、私たちにも。
 
病院内のお友達から、後になって聞いた話。
「あの日、夕食後、アリスと、輪廻転生について話した。
 アリスは、蝋燭の火が消えたように、静かだった。」
 
きっと、その後に激越発作(Raptus)を起こしてしまった、、、。
 
誰かが気がついてくれたら、、、
最後に私たちの顔を見たくて、動画電話してきてくれたのに、、、
あれ?ずいぶん疲れた顔してるな、って気がついてはいたのに、それは、3日前に受けたケタミン治療のせいだと思った。
その場で、病院に電話して、「うちの娘が、具合が悪そうなんですけど、見にいってもらえませんか?」て言えば良かったのに、、、。
 
奇跡の薬、と言われるケタミンにも、副作用があって、自殺行為を起こしてしまう可能性があったのだ。
 
アリスは、看護婦さんの忙しい時間、私たちも料理教室をしている時間帯に、逝ってしまった。
 
頭では分かっているけど、まだ信じられない。
信じたくない。
 
世界でいちばん可愛いアリス、、、
いつも、そう言っていたのに。
 
まさか、こんなことになるなんて、、、
あり得ない。