この前、アリスの白い靴下を借りた。
だから、当然ながら、使った後は洗濯機の中へ。
そして干す時に、
「あ、アリス、洗濯出したのね」
と、一瞬、錯覚してしまった。
そして、涙が込み上げてきたのだった。
なんで、私の脳は、そんな錯覚を起こすのだろう?
「違うじゃん、自分が使ったんじゃん、何言ってんの?」
Tシャツとか、セーターとか、いつも借りていて、洗濯の時も思わないのに、白い靴下に反応してしまった。
白い靴下、、、
日本と違って、こっちは、家の中でも、靴で歩く場所があるので、アリスの白い靴下も、すぐに汚れる。
「白じゃなくて、濃い色の靴下、履いてよ!」って、言ってたんだけど、白の方がいいんだって。
白いシャツ、白いブラウス、白いセーター、白いジャケット、、、
なんで、あんなに白を着たがっていたんだろう?
「汚れたら、もう着れなくなるよ。」と言っても、「白がいいの!」というアリス。
「あ、これ、アリスに伝えなきゃ」
「この写真、アリスに送らなくっちゃ」、、、
と、本気で思ってしまう瞬間が、今でもある。
まだ、一緒にいて欲しいんだよ。
この先も、そんな錯覚を起こすことがあるんだろうか。
きっと、あるんだろうね。
あなたが、この世にいないなんて、おかしいもん。
そして、アリスは、この白いジャケットを着て、旅立って行きました。