ちょうど一年前。
 
こんな可愛い顔を残してくれていた。
 
脳の病気のせいで、思考回路が、壊されてしまったアリス。
 
それでも、こんな風に、自撮りしながら、笑顔と百面相のアリス。
この頃、苦しんでいたとしても、未来を諦めていなかったはず。
実家に戻って、落ち着いて、私たちと一緒に過ごした10日間。
きっと幸せだったと思いたい。
 
こんな可愛い娘が、もうこの世にいないなんて、、、。
 

肉体的には、いないけれど、アリスの魂は、いつも私たちと一緒だ。

 

料理教室内に飾っている、アリスが描いた絵。14歳の時に描いた絵だ。

 

 

料理教室の参加者さんに、よく、褒めらえる。

「どなたが、描いたんですか?」と訊かれれば、もちろん、

「私の娘です。」と答える。

 

私のアリスは、夢ではなく、ちゃんとこの世に存在したんだから。

 

今日も、訊かれた。

「お子さんは、何人いるんですか?」

当然、「二人です。」と、答えた。

肉体的に、今は、一人しかいなくても、私たちには、子供が二人いるんだから。

 

料理教室のチラシは、雄亮の作品。

 

 
なんとか、頑張ってます。
本当に、なんとか、かろうじて、やってます。
 
引き取ったアリスの遺品。
いつも使っていた、カバンの中には、私たちのこのチラシが数枚、入っていた。
私たちのことを、他の患者さんや、看護婦さん達に話して、宣伝してくれていたらしい。
私たちのことを、誇りに思っていてくれたんだ。
 
ありがとう。
 
だから、お母さん、頑張るしかないね。
 
お母さんの仕事を終えたら、あなたのところに行くから。
おばあちゃんにも、ならなきゃいけないし。
いつになるかわからないけど、待っててね。