アリスの担当医に会ってきた。
数週間前に、メールで、いろいろ質問していたのだ。
でも、「メールでは答えにくいので、直接、会ってお話しします」という、返事が来た。
アリスは、内因性鬱病、そして、それは、不治の病だったと診断されたと。
つまり、外因的要素、トラウマがあって、うつ病にかかったのではなく、生物学的なものだったと。
もし、今回のような結果になっていなかったとしても、辛い一生を送ったでしょう、って。
なんで、私の娘が、、、
私の可愛いアリスが、そんなことになったんだろう。
(写真は、アリス14歳の夏)
昨日、ちょうど、アガットが会いに来てくれて、また、いろいろ教えてくれた。
初めて、アリスが心療士の診察を受けたのは、2017年の春。
4eme、カトリエーム、つまり、日本の中学2年生。
アガットに付き添われて、初めて行ったんだそうだ。
もちろん、本人は、自分の中で、どうしてそんな気持ちが起きるのかわかっていなかった。
そして、私たちには、一言も、それについて話さなかったのだ。
しょっちゅう、保健室にもお世話になっていたらしい。でも、保健室から、私たちに連絡も来なかった。
そして5年間以上、ずっと、アリスは苦しんでいたのだ。
私たちには、最後まで、笑顔を振りまきながら。
(2017年夏、いとこのマロと一緒に)
高校3年間、そして、パリで過ごしていた間も、どれだけ、辛かっただろうかと、想像するだけで、涙が出てくる。
ごめんね。
気がついてあげられなくて。
そして、この病気にかかってしまったのには、アリスが
HSP( Highly Sensitive Personne = HPE Haut Potentiel Emotionnelle 日本語では、繊細さんとよく言われる) であると同時に、
HIP ( High Intellectual Potential 、日本語では、ギフテッド、英才児と言われる)
だったから。
全てに対して、敏感すぎた。
頭が良いので、何もかもわかってしまっていた。
彼女の中で、インパクトが強すぎ、その度に、脳細胞を破壊していったと。
友達の不幸や、社会の不条理を、心にフィルターをかけずに、そのまま受け入れ、心を痛めていたと。
可哀想なアリス。
この世が辛すぎたんだ。
「トンビが鷹を産む ( Expression : Noir géline pond blanc oeuf) 」というけれど、まさに、そう思っていた。
私とステファンは、素晴らしい二人の子供に恵まれた。
素晴らしすぎたのだ。
(これも、2017年夏、この時すでに、異常を感じていたなんて、誰が想像しただろうか?)