先日、刺繍糸をご紹介した際 にちらりと触れた
祖母の形見で貰った裁縫箱。
お針箱ですね。
背中部分には「物差し」がしっかり入るようになっています。
長年の間に木が膨張してふたが閉まらなくなったので、写真ではうっすら開いていますが
この後父にやすりで削ってもらいました。
そういえばhiroが小さいとき祖母の家のベランダで同じように父がやすりをかけていた覚えがうっすら。
引き出しの中身はほとんどが祖母の使っていた品です。
中にはhiroには用途のわからないものや、和裁をしないhiroには不要なものもありますが
詳しい中身はいつかゆっくりUPしますね。
とりあえず引き出しを開けてのぞいた感じ。
一番下の段
裁ちばさみ。 はさみ
あと、大量の「針」画面右の黒い包みは全部針。
たくさん買い込みましたね…。
後は、お洋服を買った時の端切れ。
「ほつれたら、あてをするから」と昔の人はとっておきがち。
実際にその布を使って「あて」をしたことってないんですけどね(;^_^A。
ボタンなんかは予備のが役立つことは結構あるのでわかるようにしておくと便利ですよね(o^-')b。
こちらは絹糸。
和裁をした祖母は、着物き合わせていろいろな絹糸をそろえていました。
昔は頼まれで仕立てたりもしていたようです。
hiroの浴衣はすべて祖母の手縫い。
小学高学年のときに大人のサイズで縫ってもらったのが最後です。
今も着られますがさすがに柄が…。
昨年初めて吊るしのを購入しました。
今はもっぱら、服のすそあげがほつれたり、ちょっとした縫物に、
色が揃っているので重宝してます。
そしてこちらが祖母が集めたボタン。
集めたというより「集まった」でしょうね。
着なくなったお洋服を処分するときに ボタンをパチンパチンとはずしてとっておく。
お洋服を買った時の予備のボタンを入れておく。
洋服を縫ったときに使ったボタンの余りを入れておく
そんな積み重ねでこんな感じ。
母などとこのボタンを眺めると、ボタンごとにいろいろなエピソードが出てきて面白いです。
最近は、娘の服をや、なにかのワンポイントに、ごそごそと探しては使っています。
意外と掘り出し物があるのです。
このお針箱をあけると、祖母と過ごした日々がよみがえる
本当に懐かしいものです。
結婚していた時にも、どんなに邪魔にされようとも持って嫁ぎました。
小さいときのhiroがそうだったように、いろんな不思議な道具がひしめく箱は
まるで「宝箱」に見えるんでしょうね。
娘は触りたくてうずうず( ´艸`)。
そしてhiroは在りし日の祖母のように
「触ったらいかんよ。危ないもんがいっぱいはいっとるからね」
そういうのです。
「大した品物じゃないんだけどね。ほしかったら、おばあちゃんが死んだら、これはあんたにあげるよ」
小学校も高学年になって、家庭科で裁縫をするようになると、祖母はそう言ってくれました。
hiroはこのお針箱の隣で縫物をすると、祖母が近くにいる気がします。
きっととなりで
「あんた、そんな雑な縫い方したらアカンやないね」
なんて呆れているかもしれないなぁ。