こんにちは。霊視鑑定のアリスです。


終活についてお話しします。


終活という言葉は広く浸透し考えている方も多いと思いますが、実際エンディングノートを書いたり、自身の身の回りの物を処分したりといった行動を取っている方は少ないのではないでしょうか。


終活はとても重要です。死後地上世界の未練を断ち切り自身がきちんと成仏するためにも、やれるうちにやっておいたほうが良いのです。


よく、身体が弱ってから始める、70歳、80歳になったら始めると言いますが、終活は本来今すぐ始めるべきものです。

なぜなら死は突然に、年齢関係なく訪れるものであり、そしていずれ必ず自身の前にやってくるものだからです。

そのため始めるのに適切な年齢や時期などなく、たとえ10代で始めても早すぎることなどないのです。



死を縁起でもないこと、穢れとして忌み嫌う風習がありますが、これは霊的真理から見て誤りです。

死は苦痛に満ちたこの世からの解放、穏やかなあの世へ帰るサイクルの1つに過ぎません。

そして幽体離脱を経験された方は分かると思いますが、魂だけの状態はとても身体が軽く穏やかで気持ちのいい感覚になれると思います。あれが死です。


亡くなり方によって多少は変化しますが、艱難辛苦に満ちた地上世界よりも、きちんと内省をすることによって全員が安らかな気持ちになる世界へ帰ることに怯える必要はありません。


また穢れというのも昔は衛生環境が悪く、ご遺体が腐敗し感染症を引き起こす危険性が高かったため出来た考えです。衛生環境が整った現代で、穢れを過剰に恐れる必要はありません。



死について話すことを縁起でもないといって拒否し、また亡くなった後に誰かがやってくれるから知らないと責任を放棄する方がいます。

そういった行動をする原因は正しく霊的真理を理解しておらず、死そのものに怯えているからです。


実際そう言い家族に負担を押し付けようとしていた余命宣告を受けた方に対し、ご家族が強制的に終活の意味も込めて断捨離を始めたところ、本心では死が迫っているのが怖くて仕方がないため考えないようにしていたと吐露し、それを克服するために自ら霊的真理を学び始め、家族と共に終活をし穏やかに旅立っていたという例があります。(掲載許可済みです)


終活に消極的な方には、死への間違った認識と怯えがあることを理解しながら、介入していってください。



また、終活で多いのがお墓は買っておいたから安心という間違った認識です。

お墓の維持費は誰が払い続けるのでしょう、お盆やお彼岸の墓参りは誰が行くのでしょう、そしてお墓を取り壊すのは高額であるということ、永代供養にしろ散骨にしろお金がかかるということをきちんと管理を任せる人と話し合う必要があります。

親が勝手に建てたお墓の管理に困っているというのは沢山聞きます。そこも明確にしなければなりません。



今エンディングノートはあちこちで売られています。そういった物でなくとも、ノートにお葬式はどうしてほしい、骨はどうしてほしい、伝えておきたいことなどを書いておくことは大切です。また、銀行の暗証番号や借金の有無、土地や家の名義、携帯の暗証番号、そういった普段は言わないことも記載しておくと引き継ぐ人の役に立ちます。


また、ただ紙に相続の遺言を書くというのをしている人が多いですが、実は無効とされるケースが多いようです(エンディングノートに法的強制力はありません)

遺産の分与で揉めると分かっているのであれば、遺言を作成してくれる会社を探しきちんと依頼しておいたほうが後々争いになりません。



エンディングノートは1年ごとに書き換えることをおすすめします。私自身も学生のころから年に1回エンディングノートを書き換え続けています。


1年が無事に終わり、新たなエンディングノートを書くときに去年のエンディングノートを振り返って見ると、意外と1年でも変わっていることが多く楽しいものでした。



死は怯え避けるものではありません。息を吸ったら吐く、食べたら出す、そういった人間の当たり前のサイクルの一種あることを理解し、自身の死を見つめ終活することが大切です。