パンドラム | アリスの映画鑑賞日記

アリスの映画鑑賞日記

見た映画を、毒舌を交えて紹介していく映画ブログ。ホラー映画過多気味ですが、気にしない気にしない。

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 遥か未来。

 新天地惑星タリスを目指し、開拓隊として六万人余りの人々とともに出発した巨大宇宙船タリジウム。

 だが、操縦クルーであるバウワー伍長とペイトン中尉が冷凍睡眠から目覚めた時、宇宙船の主電源は切れ、廃墟のようなありさま。人気は全くなく、二人の記憶も完全になくなっていた。

 いったい何が起こっているのか…。

 隣の指令室への道は固く閉ざされ、船を動かすために原子炉を目指すバウワー。

 だが、そこには異形の人食いクリーチャーたちがはびこる、悪夢のような空間だった…。


 宇宙船だけに飛び道具はなく、肉体的に人類よりも優れた戦闘能力を持つクリーチャーから身を守るのは、せいぜい至近距離から衝撃波を打てる銃くらいで、あとはひたすら逃げたり隠れたりしてやり過ごすしかない。

 六万人以上いるはずの人類は見当たらない。

 似たような通路がどこまでも続く荒れきった船内。

 息苦しいような閉塞感。焦燥感。

 狂っているのは誰なのか…?

 手探りで進んでいく主人公たちが、次々と醜い人食いクリーチャーに襲われていく。

 確かにセットも精巧で、よくできたSF映画なんだけど、テイストは「ディセント」に酷似。

 死体もクリーチャーも完成度はとても高いので、ホラー好きは絶対見るべし。

 
 記憶のない主人公とともに、観客も手探りで作品に挑むわけですが、きちんと状況説明が無理ない感じで進められていくので、感情移入もしやすいし、世界観に入り込みやすくなっていると思う。

ラストのどんでん返しも絶妙だし、エンディングの余韻も好きだなあ。 

 これはかなりおすすめですよ。


 予備知識なく鑑賞したのですが、クリーチャーの造形や美人で強い女性の好みとか、あとで「バイオハザード」の監督と分かって妙に納得。

 あ、ちなみにヒロインは嫁のミラにも劣らない美女ですよ。


 あと、私の愛する「処刑人」のノーマン・リーダスも出ているのですが、本当にびっくりするくらいのしょぼいキャスティングで泣きたくなりました…。

 

《私の評価》


  ☆☆☆☆☆