- ドゥームズデイ アンレイテッド・ヴァージョン [DVD]/ローナ・ミトラ,ボブ・ホスキンス,エイドリアン・レスター
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2008年、アイルランドに治療法のない死のウイルスが発生。
イギリス政府は、町全体に高い壁をめぐらせて町を隔離。
20035年。同じウイルスがロンドンに蔓延し始め、政府はウイルス撲滅の手がかりがあるはずだと、凄腕の女エージェント、シンクレアを隊長に、特殊部隊を壁の中へと送り込むのだったが・・・。
ゾンビ映画を髣髴とさせる、すんごいウイルスの存在がだんだんどうでもよくなっていき、最後はみんな適応しちゃってる、なんて突っ込みはさておいて、27年間文明や社会から完全に見放された世界がどうなっているか、世紀末ってこんな世界のことなんだな、という映像を見せたい作品。
もうね、完全に「マッドマックス」の世界ですよ。
蓋を開けてみたら、意外にたくさんの人が生き残っちゃっているわけなんですが、教育と社会の欠如のせいか、はたまたウイルスの影響なのか、みんな、いわゆる「野蛮人」になっちゃってる。
都市には、ヘビメタファッションと改造バイクで暴力の限りを尽くすソルのグループ。湖水地方には、中世の甲冑を纏って馬に乗り、他者を粛清するケインのグループが支配している。(実は親子)
そんな世界に、装甲車で乗り込む凄腕ヒロイン・・・超カッコいい！！
70～80年代のバイオレンス映画好きにはたまらない設定ですよ。
「ディセント」の監督作品だけに、極限に追い込まれた人間のエゴイズムとか、暴力とか、恐ろしさとか、そのあたりの描き方が非常にうまい。
その上、頭が吹っ飛んだり、生首が飛んだり、生きたまま人間バーベキューなどのゴアシーンも多く、ホラー好きも満足させる傑作です。
好き嫌いもあるでしょうが、「マッドマックス」やゾンビ映画が好きな私世代には、ウケがいい作品だと思います。
《私の評価》
☆☆☆☆