あの日
君と僕の隙間が偶然にも一致して
幻想の城ができあがった
ここであったことは誰にも話しちゃいけないよ
それは
偶然だったのか
必然だったのか
僕らは幻想の城で儚儚の果実を与えあった
誰にもわからないけれども
君と僕じゃなくてもあの場所はできたのかな
ううん
きっと君と僕じゃなきゃあの場所はできなかった
そうか
そうだね
うんきっと
この城は誰にもわからないように
鍵をかけてしまおう
そしてまた疲れたらあの城へもどろう
もうきっと君はいないのかもしれないけれども
君と僕だけの儚儚の城へ
2011「Aliceの幻想劇場」