ほんとうによかった。
言葉にしたら単純だけど、
もうほかにうまく
いうことなんてできないよ。
むずかしいこといえないんだ。
会えてよかった。
すごくよかった。
私がどんなにダメになっても、
ママがいてくれる。
それだけで、
こんな世界だって
そう悪くないって、
いつも思っていた。
ありがとうね、大好きだよ。
それでね...
私がいなくなったら、
私のことは忘れてね。
わたしのことを
ひきずったら、いけないよ。
私がいくら
魅力的な子だからって、
一生ひとりじゃいけないよ。
あたらしい子の
ママになってあげてね」
「私はあなたのママよ、
ずっとね。
あたらしい子ができても、
アリスママとアリスパパよ」
私は息ができなくなるまで、
ママとパパを
交互に見つめていました。
「ありがとう、ママ、パ、パ....」
私はずっとパパの胸で生きる。
阿蘇の国のクララへ