どこまで | 続・阿蘇の国のアリス
このたたかいは、
これからいったい
どこまで続くんだろう...


今日勝っても、明日には
負けてしまうかもしれない...


その時は...

ごめんね。

私はしびれた心で考えていました。


どこからともなく、
ママとパパの会話が
聞こえてきました。


「あの子は、
また勝って戻ってきたね。

きのうは、
フー子が買ってきた
ケンタッキーを
2ピースたべたんだから
もう大丈夫...」


「きっと、
フー子のきもちが
うれしかったのよ。

たべてあげなきゃ悪いって
思ったんでしょう」


「あの子は強くて優しい...」


「いったい、
だれに似たのかしらね」


「デザートにいちご食べようか?」


「うん」






「人気は、
熊本生まれのひのしずくか、
三重のかおり野...。
甘くて香りが強いのが特徴です」


「甘くて酸っぱい
昔いちごのとよのかは、
今は流行らないんだって...」


「50個たべました♪」


「ぼくはチョコレートがたべたい」

「いいよ」


私はあらためて、
二人を眺めました。


そして...


誇らし気に
笑ってつぶやくのでした。


強いところはママに...

優しいところはパパに、
似たんだよ。