雪のブランケット | 続・阿蘇の国のアリス
1月5日(金)

しんしんと降り積もる
冬化粧を見つめながら...

人はそれぞれの思いで
立ち尽くすのでしょう。


つかの間に過ぎゆく正月...

ぼくも、人々も、
慌ただしく動きすぎたのかもしれません。


少し疲れているのだ。

そして、雪は、
なぜか心地よい諦めを
人の心にもたらせてくれます。


雪とはなんと暖かいものなのでしょう。


「シャネール」




「ビールのようなオシッコをしたら、
今年最初の病院です...」




道が空いていたので...


川尻の病院まで1時間で行きました。


「明けましておめでとうございます。
今年もアリスをよろしくお願いします」

「こちらこそ、アリスちゃん♪
今年もよろしくね、...グスン」


「1時間待ちだって...」


「寝返りしようか...」


「寒くない?」


「ママ、新幹線...」




「アリスちゃん、お待たせしました、どうぞ~」


無機質な白い世界は、
人の心にあかりを灯し、
かすかな想像力さえ与えてくれます。


雪のない冬景色ほど
寒々しいものはないと思います。


「大地を覆う雪は、
私にとってのブランケット...」


「もう二度と
着れないと思っていたんだけど...」


「ねえママ。

帰ったらもう一度、
私にブランケット、着せてくれる?」


※2016年1月


「コロン♪」