初夢と... | 続・阿蘇の国のアリス
元旦の夜...


高千穂神社で
「破魔矢」を買ったママは、
おみくじを引きました。


すると、大吉が出ました。


ママは大喜びして
破魔矢を振り回しました。

その前の二社参りでは、
中吉、末吉だったからです。

しかし、その時...

破魔矢の犬が切れて、
コロコロと参道に
コロげてしまいました。


アリスによく似た子狛犬
「やっちゃった...」


「あ~あ、アリスの命運も尽きたな」

パパは思わずつぶやきました。

「チッ!チッ!チーッ!
あとで交換してもらったから、
大丈夫だよ」


「さっきのは、冗談だから」


「慣れてるから大丈夫」

眼下に広がる街の灯は、
夏のようにふくらまず、
きりりと輪郭を引き締め
輝いていました。

※国見ヶ丘


帰ったら、
またステーキがたべられました。


「新年を迎えてくれたから...

ヒレ肉にはロイシンや
トリプトファンが豊富で、
筋肉量の低下を予防し、
心を前向きにする
セロトニンを生みだすんだって」


ママとパパは
「山見茶屋」さんの
おせちをたべました。






1月2日。


「アリス、今日は立てるかな?」

「うん、立てるよ」


「ママが初夢を見たんだって...
ぼくが刺し身を買うから、
ご飯を炊いといてねって、いったのに、
炊き忘れてあわてるっていう...」


「ママって面白いね、ワッハッハ!」


「パパとなに話してたの?」

「秘密」


「さぁ、刺し身を買いに行こう!」






「ねぇ、ママ...ご飯炊いた?」

「あっ、忘れた!」


「おい、おい、正夢かよ!」




「ワオーーン!」