あと一日 | 続・阿蘇の国のアリス
バナナのようなフンをしたら、
旅の始まりです。


今日はママの親友の
サチエちゃんファミリーが
鹿児島からの帰省の途中、
南阿蘇に寄ってくれることに
なっています。

「アリスちゃん、すごいよ...
また歩いてくれたね」


「パパ、苦しいよ」

「離さない」

脳腫瘍、いつかそれで
死ぬのだといわれても、
それが、どうしたというの?


いつか自分の番が
やってくるまで、
せいぜいおいしいものをたべて、
旅にもでてやる...

最後に残るのは、
ごくあたりまえの欲望でした。


※ボワ・ジョリさん


ホーちゃんファミリーも呼びました。

「アリスパパ~♪」


「サチエちゃん、ミオちゃん、
元気にしてた♪」


「アリス、がんばってるよ」


病気は確かに恐ろしいけれど、
それよりも生きている時間を
充実させたい。


「アリスちゃん、
いっしょに年を越そうね」






その夜、
私たち三人は、
家から歩いて5分の
「南阿蘇ルナ天文台・
オーベルジュ森のアトリエ」に
行きました。


「ルイくんママさん」からの
お手紙が、そこに届いたからです。


ゴールデンコテージから
500メートルも離れれば、
これほど美しい場所がある。


それがひとつの
救いであるような気がして、
芝生に寝転びました。


「こんばんは~♪
アリスママが来ましたよ」


ルイくんママさん、
ルナちゃんママさん、
いつか泊りに来てくださいね♪


その日の夜が、
ひどく幸せな夜だったことだけは
確かでした。


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