オシッコをかけたら... | 続・阿蘇の国のアリス
「アリスがオシッコかけたー!」


「チッ、そんなに
汚がらくてもてもいいのに...」




パパの靴にオシッコをかけたら、
旅の始まりです。

※ボワ・ジョリさん


「アリスちゃん、いらっしゃい♪」


「ピクニックランチください♪」


「ねぇ、アリスママ...
幼なじみのリーちゃん、知らない?」


「リーちゃん、どこに行ったんだろう」




「ムーちゃん...。
リーちゃんの衣なら、ここよ。
魂は、私のなか」


少年の時、犬の死を一度見送りました。


父と二人で息絶え絶えの
その犬を見ていました。

父が名前を呼んだ時、
驚いたように目を見開き、
そのまま動かなくなりました。


庭に二人で穴を掘り、
埋めてやりました。

土をかける前に、
父はじっと穴の底の
白い犬を見つめていました。

ぼくは初めて父の哀しい顔を見ました。

二人で土を踏み固めた時、
ぼくは涙が出ているのに気付きました。


泣くと父に叱られるので
よそを見ていました。


希さん、さちえちゃん、しょうこちゃん、
いつもありがとう。