六つ葉のクローバー | 続・阿蘇の国のアリス
午後1時。


うぶやま牧場で
ホーちゃんファミリーと
待ち合わせをしました。

「アリスママ~♪」


「わたしね、
アリスママのことが一番好きなの...」

「私もよ、ホーちゃん♪」


うぶやま牧場からは
黒川温泉に向かいました。


※やまなみハイウェイ






...また、動物実験です。


「カナちゃん、いるかな?」


動物実験の前には
必ず水を飲まされます。


「ゲボゲボ、もう、飲めましえん...」


「アリちゃん、がんばろうね♪」

「カナちゃん♪」


ママ、パパ、セイラママ、
ホーちゃんパパも入ります。






「きょうは、ちょっと熱い...」


「さては、蒸して食べるつもりだな」


「フムフム、酵素とは、
生体の中の化学反応を触媒する
タンパク質である...」


人間は20分...
犬の私は、蒸されたため、
1時間以上も入れられていました。


ホーちゃんはその間、
酵素の上で遊んだり、
絵を描いたりしていました。

「アリスパパを描いたよ♪」


「アリスママも♪」




「はい、アリスにも♪」

「チッ...」


パパはお返しに、
ホーちゃんをプリキュア風に
描きました。


帰りに、
ママはビワ酵素を...


セイラママはタラの芽を、
カナちゃんのお母さんからもらいました。


それからは、
「風のもり」さんへ行きました。


「アリスちゃん、蒸されたワオンね」


「食われるとこだった...」


「わたしは、子うさぎランチ♪」




ホーちゃんを見ていると、
闇の中で薄明かりを見たように、
ある希望をもつことができました。


ママとホーちゃんの時間...

そして、
アリスとママの時間...

それは、自分の一生でもう二度と
起きることのない美しい出来事でした。


ママが「風のもり」さんで
六つ葉のクローバーを見つけました。


アリスとママとぼく。
ホーちゃんとママとパパ。
6人が一つになった
六つ葉のクローバーです。