きのう彼女は、役場に
医療費控除の申告にいきました。
彼女の平成28年分の医療費は、
高額医療費制度を受けて
60万円掛かりました。
彼女の、そしてアリスの
病気をきっかけにして、
「死ぬ」ということについて
僕はどうしても考えてしまいます。
今僕たちは生きていることを
あたりまえだと思っているし、
平均寿命まで生きられることを
予定として組み込んでいます。
それでも足りなくて、
死ぬということを隠そうとする。
人は死なないかのごとく...。
生きているということの
すぐわきにいつでも死はついていて、
いつひっくり返るかわからないのに。
しかし、
そのいつひっくり返るか
わからないことが、
生きていることの意味であり、
値打ちであり、
輝きであるような気がします。
そのことに気づいてしまった
彼女とアリスは、
やはり僕にとって、
眩しく輝いて見えます。
このまま消えずに、輝いてくれ。