食の楽しみ「ごはん食べようか?」と僕が彼女に語りかけると、彼女は尾を振り、足踏み鳴らして舌なめずりする。「うん、食べよう、たくさん食べよう!」僕は嬉しくて涙を流す。そして、彼女を見つめながら自らに問う。「私は、食べるために生きているのか、生きるために食べているのか」さて、本当に楽しい人生は、どっちだ。犬の力はやっぱりすごい。いまさらながら、僕はそのことを思う。