結婚式から一年 | 続・阿蘇の国のアリス
最近、僕のことを
気にかけてくれている、
釣りキチ店長が言いました。


「アリスママのこと、
アリスのこと、
疲れているでしょうから、
たまにはひとり、
のんびりしてみては...」


僕は答えました。

「ママとアリスのことは、
疲れてないよ。もし僕が、
これくらいで疲れたり、
弱音をはいたりしたなら、
優しいママとアリスは、
迷惑をかけまいと
すぐにあの世に逝ってしまう...。
だから僕は絶対に疲れない!」


翌日の温泉の帰り、
ママが言いました。

「ごめんね、パパ。
いつも苦労をかけてしまって...」


「苦労なんてしていない。
それに謝らなくていい。
苦労をかけているなんて思ったら、
死んでしまうよ。
ママは、わがままで、
自分勝手に生きるくらいで
ちょうどいいんだ!」


そのまた翌日、
今度はイケメン店長から
言われました。

「最近、アリスママに、
身体に悪いものを
食べさせてはいないでしょうね。
注意してくださいよ」


去年の6月20日は、
僕たちの結婚式でした。


あれから一年...。
僕たちの時間は、
矢のように過ぎてゆきました。


神様...。
僕は、アリスとママを、
うまく愛せているでしょうか?