彼女から言われて、
ハッとしました。
「最近のパパは、
見ていてとてもさみしい。
アリスがうちに来た頃は、
強くて、たくましくて、
かっこよかったのに...」
ブサイクな僕は、
すかさず答えました。
「あの頃と、
いっしょだと思うけどな～」
「全然、違う！
パパはいつも悲しそうだし、
最近は心から笑ってない。
ごはんもあまり食べないし、
痩せ細ってしまった...。
私が大好きなパパは、
アリスを軽々と持ち上げ、
ごはんをたくさん食べ、
よく笑うパパ...」
彼女から、
そう言われた僕は、
心から自分を悔みました。
そうだった...。
彼女はいつだって、
強くて明るい。
ごはんも
たくさん食べるし、
よく眠る。
ほんとうは、
元気をあげなくてはいけないのに、
いつも元気をもらっている...。
僕は心の中で誓いました。
ならば、
あなたが望むように
強くなろう。
ごはんもたくさん食べて、
よく笑おう。
そして、
アリスを軽々と
持ち上げてみせるのだ！
