ミズキ | 続・阿蘇の国のアリス
ママが、
おいしいコーヒーが飲みた~い!
と、叫んだので、
峠を越え、
「瑞季」さんに行きました。


久し振りに、
にせモンも誘いました。


にせモンは、
いまだ車中泊をしています。

ボランティアで疲れた時、
シホさんがくれた
セクシー下着が、
癒してくれるのだと、
いっていました。

この前、
パンツ仮面が現れた時は、
「なんてやろうだ。出てきたら、
パンツーマスクがこらしめてやる!」
と、本気で怒っていました。


「瑞季」さんが
営業を再開したのは、
土曜日から。


被害もなく、
阪神淡路大震災を経験している
林さんご夫妻は、
金曜日、近くの中学校で、
400杯のコーヒーを
無料で提供しました。


土曜日と日曜日の営業は、
コーヒーとサラダは無料。

売上は全部、阿蘇神社に寄付しました。


皆がカレーを食べている時、
あやちゃんは
不安そうに見つめていました。


あやちゃんは、
あれから、
震度3以上の地震が来ると、
おもらしをするように
なったそうです。


「怖かったね...」


あやちゃんのおうちの横には、
「瑞季」さんの
シンボルツリーがあります。

ミズキです。

その、
ミズキの花言葉は、
「成熟した精神」だそうです。


ママは、
車に乗り込むと、
悲しく呟きました。

「私もボランティアしたいな...」


するとパパは答えました。

「ママはがんなんだし、
ボランティアは、
高校3年間がんばったから、
もういいよ」

わたしは、
災害救助犬になりたいです!