アリス、シカになる | 続・阿蘇の国のアリス
ママが、
「モンベルのマグカップがほしい!」
と言い出したので、
家族で買いに行くことにしました。




パパも、
「シャワークライミングブーツがほしい!」
と訴えたのですが...


...2対1で却下されました。

理由は、うちには、
そこまで金がないということでした。


それでもパパは、
ちゃっかり本を手にしました。

昔持っていた、
白石勝彦の
「大イワナの滝壺」です。


モンベルからは、
いちごを買いにいきました。


ママが、
「食べたい!」と言ったからです。


「トーマス農園」さんによると、
今年の1月、2月は不作で、
3月になってようやく
採れるようになったそうです。


お手伝いのおじさんと
いろいろお話しているうちに、
100キロの雄ジカが
捕れたと聞いたので、
見せてもらうことになりました。


「どうだアリス、すごいだろう~!」

「おっちゃん、
それは飾り物ではなく食い物だ。
わたしにクレ!」


「アリス見て、
ママ、シカになったよ!」


「あなたもシカになりなさい!」


「いやだ。耳がついたままだからくさい~」


「...シカになれた?」

「うん、なれたよ!」


「でも、ママの方が
似合ってたでしょう?」


その日は、
ブロ友のマキマキさんとなっつんさんと、
偶然会うことができました。

「パンダちゃん、空ちゃんはじめまして♪」


開口一番に、
ママの身体のことを心配してくださって
ほんとうにありがとうございました。


今年もまた、
桜の季節が始まりました。

ある意味において、
それは映画を見ているようです。

自分自身の短い一生と、
桜の旅が、どこかで触れ合っている。
私はそこから見えてくるものを
大切にしてゆきたいと思います。