南阿蘇でマクロビ | 続・阿蘇の国のアリス
南阿蘇にも
マクロビオティックの
食事処があると聞いたので、
探しながら行きました。


ありました。
「ログカフェかりん」さんです。


丸太小屋に入ると、
焚火の匂いがたちこめていました。




私は外で、
らんらちゃんという
シバヤギと遊んでいました。


ようやく出てきた料理を前に、
ママとパパは向かい合い、
ときどき顔を見合わせては
笑みを浮かべ、
ただ黙々と食べつづけました。


やがて、
カフェの主に、
パパが口を開きました。

「じつは、彼女が肺がんなんです」


すると主は、
せきを切ったように
語りはじめました。

「じつは私も肺がんでした。
けど、手術がうまくいって、
今は大好きなマラソンも
できるようになりました。
あなたも食事に気をつけて
長生きしてください」


ここでもまた、
ひとつのことを
教えてもらった気がしました。


それは、
人間というものは、
どれだけ異なる環境で
暮らそうと、
誰もがたった一度の
かけがいのない一生を生きる、
ということです。

「今、ピザ窯を
つくっているから
また食べにきてください」

主とはそんな会話で別れました。


そのまま買物にいくと、
アマエンボウホノカチャンと
会いました。


ホノカチャンは
ママにとびつき甘えました。

「ねぇ~、お菓子買って~」


ママは仕方なく、
ホノカチャンの大好物の
カラムーチョを
山ほど買ってあげました。

ねぇママ、
辛いものばかり
そんなに食べさせたら、
身体によくないんじゃないの。