故郷のお地蔵さま | 続・阿蘇の国のアリス

大分県の

「高塚愛宕地蔵尊」は、

ママの故郷のお地蔵さまです。


だから、

幼い頃から

何十回、何百回と参拝しては、

お願い事をたくさんしてきました。


けれども、

そのお願い事は、

ひとつも叶うことはありませんでした。

ママが49歳の時、

ママにとって

人生最大のピンチが

おとずれました。


医者から、

非小細胞肺がんのステージⅣを

告げられたのです。


やはりママはその時も、

お地蔵さまに会いに行きました。


「どうか、新薬が飲めますように...」


すると、

非小細胞肺がん患者の

約5%の人しか持っていない

遺伝子があることが分かり、

新薬を飲めることになりました。

熊本県でママが50人目でした。


ママの願い事は、

土壇場になって叶えられたのです。

今日は、

ママの外来を前に、

皆でお参りに来ました。


感謝の気持ちと

またひとつ

願い事を持ってきました。


「どうか今の薬が、長く効きますように...」



皆でひとつの願い事をしたはずでした...

ところがひとりだけちがっていました。


「痔が治りますように...」、byしんご。




「どうか今の薬が長く効きますように...」




「どうか、お金持ちになれますように...」、

byしんご。


森も...


本殿も...


参拝者のお願い事も...






昔と何も変わっていません。



きっとそんな風景が、

この場所を訪れる人々の

精神世界にも
不思議な風を

送りこんでいるのでしょう。



この場所に、

自分の足跡を残せば残すほど、

その深さを実感してゆくような

気がします。