最近読んだ本の感想を書いてます。あくまでも、私個人の感想なので、捉え方が違ったり好き嫌いもそれぞれかと思いますのでご了承下さい。
『奇譚蒐集録
〜弔い少女の鎮魂歌〜』
清水朔 著 新潮文庫
沖縄県の離島が舞台の話。この地には黄泉がえりの伝承があり、島独自の死者を弔う葬礼がある。
その葬礼を担うのは年端もいかない少女たち。
その伝承と葬礼を調査する名目で南辺田と山内は上陸する。実は他にも命を受けているのだが。
少女たちはどこからか拐われたか売られたかした島外からの子どもばかり。
葬礼を担う少女たちには痣が現れ、皆呪いのせいだと言う。
独特な葬礼はこんな小さな少女たちではなく、大人がやるにしても過酷というか恐ろしいことなのにそれを行う少女たちは島民から穢れとして見られているのも切ない。
その少女たちの中にアザカという唯一痣の出ない者がいた。
読み進めると、「やっぱりな」と思うのですが、なぜ独特な葬礼が行なわれているのかに繋がっていきます。
民俗学ミステリと謳っているのもあり、会話など独特な沖縄地方の方言(実際に使われているものかはわかりませんが)で進められるので、アレ?なんて読むんだっけ?とページを行きつ戻りつしながら読みました。
慣れるまで時間かかりそうだなと私は思いました。