アリの捕獲大作戦。Vol.1
昨日買ったアントクアリウムに入れるアリを捕まえる。
今日は、そのために、渋谷の宮下公園に出かけました。
昔から、プラモデルでも、説明書をろくに読まず、
「とりあえず組み立て始める」タイプだった僕です。
今回も、アントクアリウムをカバンにつめこみ、
とりあえず出かけました。
これが、すべての失敗の原因です。
思えば、子供のころ、プラモデルを組み立てるのはヘタでした。
昼下がりの宮下公園には、ホームレスのテントが立ち並ぶ横で
女子高生たちが、楽しげに会話をする、
シュールな都会の風景がひろがっています。
肝心のアリは、意外にもカンタンに発見できました。
さっそく、捕獲開始です。
「アリなんて、カンタンに捕まえられるはず」
と、思い込んでいた僕がバカでした。
地べたに顔を近づけて、ようやく気づきました。
アリのスピードは、想像以上です。
指で追いかけても、まるで追いつけません。
後でネットで調べたら、直接アリをさわってはいけないそうです。
そうとは知らない僕は、指先に少しだけ力を加えました。
プチ。
やってしまいました。
平和な公園にアリの死骸が転がります。
プチ。
プチ。
僕の指先は、今や、大量殺戮兵器と化しました。
近くには渋谷警察署もあります。
機動隊が出動してもおかしくないかもしれません。
アリよ、許せ。これもゲージツのためだ。
「アリを主人公にした物語」のはずが、
主人公が次々と殺されていくドラマになりそうです。
あせる僕の首筋に、秋とは思えない太陽の光が
容赦なくつきささっていました。
(つづく)