2年目のスターズ神戸 その2 ー 25-26シーズン総括&26-27シーズン展望 | アイスホッケー観戦したい!

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みなさん、こんにちは!
アジアリーグアイスホッケー26-27シーズン開幕まで2週間を切りました。
今頃なんですが、昨シーズン参入初年度のスターズ神戸の奮闘を振り返り、新たなシーズンを迎える現在地を考えてみたいと思います。

25-26シーズン、始まる前はどんだけボコボコにやられるかと思ってましたが、開幕シリーズから延長、PS戦までもつれ込む大善戦。その後も負けが込んではいくものの一方的にやられっぱなしの試合だけではなく、ファンに期待を抱かせる試合を続けて20試合目についに初勝利!しかしながらそれ以後も善戦する試合がありながらも負け続け、最終的には1勝39敗(PS戦負3、延長負1)勝ち点7、得失点差-121(1試合平均-3)。
参入初年度としてはほんとうによく頑張ったとも言えますが、数字だけ見ると惨憺たる結果に終わりました。

この結果を招いた原因というか弱点はいろいろあるわけですが、基本的に得点力が弱く防御力も弱い、これにつきました。
アジアリーグの6チームの1チーム平均年間得点(はすなわち平均年間失点も同じ)は125.83得点、1試合では3.15得点でしたが、スターズは年間70得点で1試合では平均1.75得点、他チームの半分ほどしか得点が期待できない状態でした。
失点もひどい数字で年間191失点、1試合平均4.775失点。
得点と失点で概ね1.5点ずつ他チームに差をつけられてる状態、見てる感じではそんなに差あった?って思いますが、大敗した試合が何試合かあったにもかかわらず大差をつけて勝った試合はなかったので(勝った試合が接戦の1試合でしたから(-_-;))そういう計算になりました。
実力差はだいたいこの数字のとおりだったのかなと思います。それこそ根性でそこまでの差を感じさせない展開に持って行ってた部分はありました。

まずオフェンスについては攻め手が圧倒的に少なかった。
途中からブルーライン付近からのDFのミドルやロングのシュートを多用したりして、相手を攪乱することにも一定の成果を挙げましたが、ゴール前でのパス回しや混戦に弱い印象で意外性のあるプレーもその効果がちょっと減衰されてしまってたような。
ホッケーの基本形としてはDFがキープしたパックをFWのサイドのプレイヤーに渡して、そこから持ち込んだり、センタープレイヤーが追い抜きながらニュートラルゾーンでパスを受けてゴール前に向かったり、という感じになります。
スターズの場合はその持ち込む部分も割とスキルのあるとみられる決まった選手が役割を担う場面が多いのはいいですが、そこからなかなか味方に展開できない状況が多く、個々人のポジション取りやキープ力で少し後れを取るところがあるのかなぁ、と感じます。
結果、シン ドンヒョン 選手(今季HLアニャンへ移籍)、#92ホウ ユヤン 選手、#91ワン ジン 選手、らが自分で持ち込んで、あるいは川岸 潤 選手(今季社会人地域リーグへ移籍)などなど、が敵陣で奪ったパックを運んで、シュートするもGKに阻まれる、というシーンも目立ちました。
こういう場面で2人3人と味方が敵陣に集まって分厚い攻撃を重ねたり、リバウンドを叩いたり、というプレーが出れば得点のチャンスは広がりそうです。実際昨シーズン中も押せ押せムードでそういう攻撃がつながって得点、というシーンも見られました。
チャンスは突然やってきたりするのでポジションとって展開しろって言われても案外難しいとは思うんですが、経験とチーム練習を積んでいく中でスピードと判断が養われれば改善される部分は大きいのではないでしょうか。そういう意味でも今シーズン新加入のアジアリーグ経験者の選手への期待は大きいと自分は考えています。

FWの選手たち(一部のみ)左から#19矢野竜一朗#92ホウユヤン、2人挟んで#91ワンジン#22エア懐生 各選手


そしてディフェンス。開幕当初見るからにディフェンスのシステムが完成していない状態で始まって、結局最後までラインを組み替えたりしながら進歩はしたものの完成することはなかった、と感じています。
しっかりゾーンの形を作って対応しようという気持ちは伝わってくるのですが、相手が速いパス回しをつなげてくると簡単に振り回されてしまう(特にルーキー選手たちが)ような場面が多発、イーグルスとかが調子のいい時にパス交換されると、もうこれはしゃあないやろ、みたいになってます。
DFのメンバーはどちらかというと選手都合の退団なのかなというよりは、チーム編成の都合で断った人が多いのではないかと想像するのですが(詳細は知りません。憶測だけですみません。)、DFもアジアリーグの他チームから数人の選手が加入しており、彼らが個々の力を発揮してくれれば形が整ってくる可能性は十分期待できるのではないかと思います。

DFの選手たち(一部のみ)二人目から#46渡邊亮秀、一人挟んで#7チョヒョンギョム#12青山大基 各選手


さらに注目されるのは反則によるペナルティーキリングでの失点の多さ、パワープレーでの得点の少なさ、です。
パワープレーでの得点率(1回のパワープレーで得点する確率)がスターズ以外平均で28%に対してスターズは10%、ショートハンド(手が足りない、選手が少ないの意)でスターズ以外平均の失点率が23.28%に対してスターズは35.16%、と大きく引き離されています。

アジアリーグの公式サイトのPP・SH Rankingページより、各チームのPP・SHの成績データ

Shorthand表のPK%は無失点でしのぐことができた割合を表すため、失点率は100%から表記のPK%をマイナスした数字となる。


これは先に挙げた攻守の問題点がパワープレー、ショートハンド、どちらの場合もそのまま反映されてるだけで、ことさら数的有利不利の局面でどうにかできないか、って話じゃないのはわかってるんですが。
問題はスターズ神戸のショートハンドでの失点率がスターズ以外平均の1.51倍に対して、実際にショートハンドで失った点数はスターズ以外平均25.6点に対してスターズは45点、1.76倍となってます。

なぜ失点数の倍率が失点率の倍率より大きいのか。答えは簡単、ペナルティーの回数が多いのです。
アジアリーグの公式サイトのPP・SH Rankingから計算した各チームのレギュラーリーグでのショートハンドの回数は以下のとおり。

アジアリーグの公式サイトのPP・SH Rankingページ、各チームのPP・SHの成績データを基に弊サイトにて算出したデータ


概ね他チームが2試合で5回キルプレーを経験するところ、スターズとレッドイーグルスは6回ペナルティーを受けていて、スターズはその調子でペナルティーを受けてしまうと確率的には1試合に1失点はしてしまうという状況。
思うように相手を止められない、パックを奪えない、キープできない、というところからむりやり絡んでペナルティーを取られている面もありますが、ペナルティーにならないギリギリのところで相手にプレッシャーをかけていく技術というか慣れも必要なのかと思います。
あとショートハンドになると非常に高い確率で失点するということを鑑み、不要なペナルティーは極力避けてほしいところ。時計が止まってからのチェックやGKへのチャージに対して闘志をむき出しにすることも大事という向きもありますが、ここまで成績が悪いとそういうのも極力ペナルティー取られない範囲で治めてほしいなとハラハラしてるのは自分だけでしょうか。
ましてや審判に隠れて悪いことするとか、日本が海外より少しペナルティー取る基準が厳しいからとか、そういうのでゲームプランが崩れるのはホントに勘弁してほしいです。よそのチームは少々そういうペナルティーがあっても、そういう時こそ無失点で切り抜けちゃいますからねぇ。

ここまで書いてきて誰がこんなややこしい文章読むねん!と思うところもありますが..
自分が考えるところでは、今シーズン劇的に強くなって順位争いに加わるとかっていうのは想像しづらいところですが、攻守において個人の力、チームの力、を地道に少しずつ積み上げていくことと、ペナルティーをもう少し少なめにする、というところで昨季よりいい勝負ができる試合が増えてくるのではないかな、と期待もしています。
今季の目標を、昨季の1勝を大きく上回る勝ち星(4勝ぐらいかなぁ)と、全チームからの勝点ゲット、ぐらいで考えてます。
どの立場で言ってんだ!って思われると思いますが、我々も一緒に戦うのだ!目標達成までがんばりたいです。