先日「低炭素杯2013」で環境大臣賞・企業部門で金賞をいただきました。
今回はみなさんが知っているようで知らないと思う低炭素に係わることをお話ししよう。
車の燃料はガソリンということは当たり前のように知っているだろう。それでは、タクシーはどうだろう。
タクシーのほとんどがLPガスを燃料にして走っていることを知っているだろうか。
荷物が多いとき、トランクを開けてもらって荷物を入れようとすると、細長い筒状のボンベが入っているのがみえるだろう。この中に燃料となるLPガスが入っている。
原油から石油精製するときにガスも併せて採れてしまう。そのガスは、精製工場の煙突の先で燃やしてしまっていた。昭和30年代のはじめごろ、ただ捨ててしまうのはもったいないと回収され、利用されるようになった。
もともと捨ててしまっていたものだから、当時はガスの価格がとても安く、タクシーでLPガスを使うようになったのが昭和37~38年ごろだ。
現在では石油精製時等で取れるLPガスは、供給量全体に占める割合は3分の1以下で、多くは海外の油田、ガス田から天然に採れるLPガスを輸入している。
営利企業であるタクシー会社としては、安い燃料でたくさん走ったほうが利益を出せる。それは現在でも続いている。
タクシーは人を乗せるのが目的なので、あまり荷物を積む必要がないため、車の後ろにガスボンベを積んでいても邪魔になることはない。
しかし一般乗用車は、人も荷物も載せるために、荷物スペースをゆったりと取れるガソリンエンジンの方が都合いいのだ。
そして価格だけでなく、LPガスは気体だが、圧縮すると液体になり、体積は250分の1になる。小さく圧縮して持ち運びができるという利点があるのだ。

LPガス車の特徴は、まず安定した出力・スピードで走れることである。
もうひとつの大きな特徴は、LPガスはガソリンに比べて炭素含有量が少ないため、CO2(二酸化が炭素)の排出量が少ないことだ。しかも、ぜんそくや酸性雨の原因とされる有害な窒素酸化物(NOx)も大幅に削減されている。
車の排気ガスが多くて臭いな、と感じることがあるだろう。
車は発進や加速するときに出力を上げるために燃料を多く使う。しかし、そのことによって出力は上がるが、燃え残りである炭化水素(HC)と一酸化炭素(CO)という有害なガスも排気されてしまう。それが原因である。
ガソリン車に比べLPガス車の排気ガスははるかにクリーンで、エコに貢献しているといえるだろう。