「この景色を見たかった」、「思ったとおりの場所だった」
実際に旅に出て、思い描いていた光景と出会うとき、そう感じます。
これとは別に…時に、ある瞬間、本当に稀に言葉を失う景色や光景に出会うことがあります。
これぞまさに旅の醍醐味
。
それはいつも旅に必ずあるわけではなく、準備していたから出会えるわけでもなく、何かのめぐりあわせか、何かの導きかのように。
この旅にもそんな瞬間がありました。
コンパクトで機能的なバーゼルの町をあとに、昨日降り立った駅から、今度はミラノに向かうため、プラットホームに向かいます
。
世界でも有数の定刻性を誇るスイス鉄道。時刻通りに目的地に向けて発車しました。読書をしながら時折地図を見ては、通過する駅を辿ります。途中、中世を思わせる景色が車窓から見えました。ベルンです。この町はいつか訪れてみたいな…と思いました。
やがて雪をまとった山々が遠くに、そして近くに見えてきます。
雪降るアルプスの山々、厳しい自然を窓越しに見つめながら連なる峰を眺め、列車はスイスの地を走り抜けていきます
。
自然の織りなす、その絶対的な圧倒感はいかにか…
。
いくつものトンネルを抜け、ふと景色がやがてまどろむような緩やかな空気をまとった光景に変化しているのを感じました。
厳しくも厳かな冬の景色が、棘のない穏やかで柔らかな冬の景色へと変化していました。イタリアへの入境です
。
窓の外にはどこか南欧の静かな町を思わせる、静かに水をたたえた湖と、ヴィラが立ち並んでいます。
その包まれるような優しい光の何と素晴らしいことか
。
車内も検札かと思いきや、獰猛な犬がイタリア警察と一緒に巡回してきます。…イタリアだ、コレは確かに![]()
。
幾度か写真や絵で、頭に連想していた冬のヨーロッパの景色。
でも実際に、そして窓一つ向こうに広がるその光景は、連想していたどれをも軽く凌駕していました。
この美しい景色をあの人にも、あの人にも、あの人にも見せてあげたい
。
通り過ぎていく美しい景色を眺めながら何度感じたことか。
かつての私はきっと、そんなことを僅かにも思わなかったでしょう。
でも旅を続けて、さまざまなものを見て、感じて、そして多くの人々と善き出会いを重ねていくうちに、今は心からそう感じるようになりました
。
先に旅立った彼ら、また世界のさまざまな場所で、それぞれに活躍する彼らを思うとき、自分がどれほど恵まれているかを感じます。
みんなにこの景色を見せてあげたい…そんな瞬間にまた一つ出会うことが出来ました。
I really wish you could see how amazing this scene,
I hope see you soon.
Until then, Take care!
