ミラノまでの所要はおよそ5時間弱。
この旅で一番長い列車旅です。
ジェノヴァまでの道のりは地中海を右手にした美しい光景が続きます
。
パラソルと砂浜、夏の終わりを海岸で楽しむ人々の笑い声が聞こえてきそうなほどの近さでした。
列車内はといえば、まぁ賑やか!
ひっきりなしに電話で恋人に電話している男性や、感情たっぷりに会話を続けるお友達同士。
コンパートメント内は大賑わい。
彼らの陽気さに、気持ちがほころんだ楽しい時間となりました
。
夕刻、重厚な造りのミラノ中央駅に到着。
滞在先のホテルはすぐそばのところに予約してみました。
ミラノでは二泊。その後、早朝にヴェローナに発つこともあり駅近のホテルにしました。
ドゥオモなど観光名所のある中心地には地下鉄でアクセス出来ます。
宿泊したのは「ホテルガルーダ」
立地、スタッフの対応もとても良くて、価格も良心的な素敵なホテルでした。
窓を開け、そばに座ってミラノの空気を深く吸いこみました
。
またも目的もなく降り立った地、さてどこに行くか。
まずはドゥオモに向かってみることにしました。
イスラム国への警戒レベルが引き上げられていたためか、
あちこちに軍や警官の姿が見られました。
イタリアを旅するのはとても久しぶり。
ミラノにはフィレンツェ滞在の際の乗り継ぎで空港を利用しただけで、初めての訪問です
。
イメージといえばスカラ座、ファッション、ダヴィンチ、ミラノ風リゾット。
せっかくですから、その全てに触れてみることにしました。
念願のスカラ座にたどり着き、トラムに初挑戦し、ダヴィンチゆかりの場所を訪ね歩いていると、お腹も空いてくるというもの。
北駅そばにあるバールが人で賑わっているので、私も仲間入りさせてもらいました。
店内奥に案内されリゾットをオーダー。
荷物を手前に置いた私に、隣で食事していた齢を重ねたレディが「危ないからそっちには置いちゃダメよ」と教えてくれました(多分、イタリア語でそんな意味のこと…のはず)
。
そうそう、こういうアドバイスはとってもありがたいのです。
旅の途中、時差と疲れと異空間という混ぜこぜなシチュエーションが重なると、
基本的なことをついつい忘れてしまいがちになるからです。
お隣のレディが席を立つとき、改めてお礼をいうと優雅な微笑とともに「素敵な旅を」と
返してくれました。
リゾットも食後のカプチーノもとっても美味しかったなぁ。あの優雅な微笑のおかげでより一層に
。
夕暮れ時、ドゥオモの階段を上がり、屋上に出てミラノ市内を一望してみました。
ほのかにピンク色に染まろうとする時間、見事な美術品でもある聖堂の頂で、眺める空の美しさ。
その日の夜、ヴェローナに向かう準備を整えて、スプマンテのボトルのコルクを開けました。
リヨンのグラスとミラノのパンナコッタ、そしてスプマンテ。
ホテルの部屋の窓を半分開けると、ほどよい喧噪と隣のアパートメントから生活の音が心地良く響いてきます。
旅の終わりの近づく頃、私は自分のテンポを取り戻し始めていました
。
