Milan行きの列車に乗るため、モンテカルロ駅からフランス鉄道の終着駅Vintimilleに向かいます。
列車の遅延も見込んで早めの列車に乗り込むことに。
プラットホームで同じくイタリアに向かう人々の会話はもちろんイタリア語。
フランス語とはここでお別れです
。
ヴィンティミッレ(ヴィンティミーリア)駅に到着。
ミラノ行列車の出発まで少し時間もあるので、地図を片手に’初めての町を初めて歩き’してみることに。
そこは穏やかなのどかな、
地中海の風と太陽がたっぷりの、
よそゆきでない生活の場所。
小高い丘の上にある教会、時刻を報せる鐘の音、
柔らかな風を受けて揺らぐ洗濯物、細い路地を駆ける子供たち、木陰に集い語らう人々。
イタリア映画のワンシーンに出てきそうな、でも現実の光景。
丘から見える地中海の青の美しさを再び眺め、しばし時間を忘れました
。
駅に近いバールに入り、長い列車旅に備えてランチをとることに。
イタリアといえばやっはりPizzaでしょう。
オーソドックスにマルゲリータをオーダー。
そしてこんなに満ち足りた昼にはスプマンテこそ相応しい!![]()
エスプレッソの香り漂う店内。
近所のおじさんたちが外のテーブルで四方や話に花を咲かせています。
イタリアらしい光景。
と…あれ人のネガティブな声が聞こえてくる?!空耳???
いやはや、一つ向こうのテーブルで食事をとっている人の声でした。
それも店や食事への不満というわけでもなく、その人にしか見えない何か、誰かと口論しているようで…
日本でもたまにお見かけしますね、何かと、誰かと話している人。
人はいろいろな事情を抱えて生活しているわけですから、これもまた誰かの人生
。
いたたまれない気分になりカウンターに目をやると、
オーダーをとってくれた女性がちょうど私のスプマンテを準備してくれているところでした。
私の視線に同意するかのように残念そうな表情をしながらも、豊かな笑顔でスプマンテをたっぷりすぎるほどついでくれました。
スプマンテと彼女の美しい笑顔
。
ヴィンティミーリアの駅に向かう途中、食後のデザートにと駅近くのジェラテリアでリモーネジェラートを。
行き交う人もまばらな小さな町のゆるりと流れる濃い時間の貴さ。
二時間ほどのトランジットのための僅かな滞在でしかなかったこの街を思い出すとき、
快晴の空の下、降り注ぐ太陽の光の恵みと、’スプマンテと笑顔’が浮かびます。
彼女の笑顔がどうしてそれほど印象深かったのか。
それはおそらく、本当に自然で豊かな笑顔だったからでしょう。
人を幸せな気持ちにしてくれる笑顔。
それは過度な身振り手振りや、無理に繕った、無駄に口角を上げ、
頬の筋肉が固まっただけの虚しい笑顔ではなく、静かで深く、豊かな感情が滲み出てくるような笑み。
私はイタリアの小さな町で、そんな笑顔に出会いました
。
