今日は富士フイルムイメージングフェアに行って3つセミナーを受けてきました。
その中の2つ目について、少し書かせてください。
セミナータイトルは「今、写真専門店がやるべきこと」。
写真専門店なので、私がやっていることとちょっと違ったのですが、このセミナーもとても為になりました。
特に、気仙沼のカメラのOGATAの尾形さんの言葉が忘れられない。
「被災した時に拾われるのはプリントされた写真だけです」
CDやDVDは拾われない。
だからプリントしておくことがとても大切だと。
あの現場を知らない人の中には「CDやDVDだって拾って読み込めるか確認すればいいのでは?」と思ってしまうかもしれないです。
でも、、、、、それは本当に難しいことだと思います。
大量の泥や水を被っているものを読み込めるかどうか、一つ一つ確認するのは。
傷ついているものがほとんどですし。
更には被災後、いつ見つかるかわからない。
翌日なのか、半年後なのか、それよりももっと後なのか。見つけるのが誰なのかでも変わると思いますし。
データ関係は時間が過ぎれば過ぎるほど、復旧するのは難しいと思うんです(専門家ではないので、見当違いのことを書いていたらごめんなさい)
でもね、写真は形が残ってるんです。
一目で写真だとわかる。
大切な思い出だとわかる。
誰が拾ったとしても、誰もがご本人にお渡ししたいって絶対に思う。
だけど、CDだと果たして中を見ていいのか、誰に渡したらいいのか何もわからない。
それに、もし写真がすご汚れていて見えなくても、洗浄して戻ることもあるんです。
いつ何があるかわからない。
災害に関わらず、何がきっかけでデータが消えるかわからない。
アルバムを「売る」のではなく、プリントして残すことの大切さを伝えて、ご自身やご家族のために残してもらえるようにしていきたいなと思いました。
本当はこれを書きながらボランティアで泥の中からアルバムを見つけた時のこと(震災から半年後)とか洗浄ボランティアのことも書いていたのですが、まとまらなかったので、また改めて書きたいと思います。写真は2012年7月のもの。
仙台で写真洗浄させてもらった時の会場の様子です。