読書感想(281)「風のマジム◆原田マハ」 | アルジャーノンにシャンパンを

アルジャーノンにシャンパンを

♪信じられない速さで 時は過ぎ去ると 知ってしまったら
どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ♪♪
というわけでブログはじめました。
ちなみに、はつかねずみのアルジャーノンとは関係ありません。面識もありません(^-^)/。

風のマジム

原田マハ著

講談社文庫

2025.4.20読了

☆☆☆☆

15年くらい前、何かの雑誌(おそらくANAの機内誌)で、南大東島で女性が立ち上げたベンチャーがオリジナルのラム酒を製造販売している、という記事を読みました。特産のサトウキビを使ったラムは高い評価を得て、ヨーロッパの有名レストランでも採用されているとか。さっそく近所のちょっとマニアックな酒屋さんに行ってみると、運よく入荷してたので即購入。それがグレイスラムCORCORで、その女性起業家がこの物語の主人公だったのです。

自身の情熱と家族や周りの人たちの協力でいくつもの困難を乗り越え、想いを実現していくサクセスストーリー。現実はこんな美談だけではないのだろうけど、読み物としては気持ちよく読める、好きなタイプの作品です。この夏には映画も公開されるようなので、これは見なくちゃ。

ちなみにCORCORのラム、強烈に個性的な風味で一般的なラム酒とは別物といった印象。ボクにはちょっと合わなかったので、そのまま放置した記憶が・・・。これを読んだ後だと美味しく感じるかもしれないので、今度帰省したとき飲んでみよっと。