ビブリア古書堂の事件手帖Ⅲ~扉子と虚ろな夢~
三上延著
メディアワークス文庫
2022.8.22読了
☆☆☆☆
さて、扉子ちゃん3部作の最終話。今回出てくるのは
・映画パンフレット「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」
・樋口一葉「通俗書簡文」
・夢野久作「ドグラ・マグラ」
古書の即売会場でのジャブの様な事件から始まり、紆余曲折を経て最後に強烈なボディブローを喰らうような展開。ちょっと無理のある状況やスッキリしない結末で、それまでの作品の様な爽快な読後感は無い。ただ個性的な登場人物の魅力は健在で、クレバーな言動にはいつもながら感心させられる。次作もありそうなので楽しみです。