読書感想(248)「ビブリア古書堂の事件手帖Ⅲ~扉子と虚ろな夢~」 | アルジャーノンにシャンパンを

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ビブリア古書堂の事件手帖Ⅲ~扉子と虚ろな夢~

三上延著

メディアワークス文庫

2022.8.22読了

☆☆☆☆

さて、扉子ちゃん3部作の最終話。今回出てくるのは

・映画パンフレット「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」

・樋口一葉「通俗書簡文」

・夢野久作「ドグラ・マグラ」

古書の即売会場でのジャブの様な事件から始まり、紆余曲折を経て最後に強烈なボディブローを喰らうような展開。ちょっと無理のある状況やスッキリしない結末で、それまでの作品の様な爽快な読後感は無い。ただ個性的な登場人物の魅力は健在で、クレバーな言動にはいつもながら感心させられる。次作もありそうなので楽しみです。