【4月10日(土)】
4月のワインフェア、テーマは食材ではなく“アルゼンチンワイン”。これって、ソムリエは楽チンでシェフが大変なパターンですな(笑)。
いつもの窓際のテーブルに着き、並木通りを走る車を眺めながらシャンパンでウォーミングアップ。
【孫野菜農園の葉物 千代田の卵 シーザーサラダ】
ひと品目。カリカリのパルメザンとベーコンを崩して、卵と自家製シーザードレッシングとを混ぜ合わせると絶品サラダの完成です。
ボテガ・コロメ・トロンテス 2018
香りが素晴らしく華やか。マイルドな味わいが、卵で丸められたシーザードレとうまく合ってます。アクセントはベーコンのスパイシーさにお任せ、という感じ。
【瀬戸内を中心とした海の幸の恵 孫野菜農園イタリアンパセリを使ったサルサベルデソース マイクロミックスリーフのサラダ仕立て】
海の幸はアジ、カツオ、広島サーモン、ホタルイカ、ツブ貝と盛りだくさん。そして魚介たちには、ジェノヴェーゼよりさっぱり感のあるサルサベルデのほうが相性がいい、という発見もありました。
アルパマンタ・ブレバ・ソーヴィニヨンブラン 2018
ソースの緑つながりでSBかと思いきや、これがまったくらしくないSBで(笑)。熟成感ありありで、でも爽やかさがあるので料理と合わせても違和感は無し。フレッシュで尖んがったSBより、はるかに面白いマリアージュでした。
【瀬戸内の舌平目 ハマグリとグリーンピースのソース】
これはワインフェアのコースではなく、追加でお願いしたお任せのひと品。淡白な舌平目を、パンチェッタで巻いてしっかり主張させ、旨味重視のソースでうまくまとめている。これも美味しかったなぁ。 香り高い孫野菜たちもいい仕事してます。
ジャスト・ビー 2017
ここはコース外なのでアルゼンチン縛りは無く、スペインのアルバリーニョ100%。酸味は控えめで、意外と厚みのある味わいが料理といいバランスでした。
【牛タンシチューと孫野菜農園の筍 オーブン焼き】
そしてメインディッシュ。シチューのオーブン焼き?と思ってたら、こんなスタイルで登場しました。
開くと幸せな香りが広がり、演出の効果はバッチリ(笑)。付けあわせに旬の筍を持ってきたところも、好感度アップです。
アルパマンタ・エステイト・マルベック 2011
そしてワインはやっぱりマルベックですな。まろやかかつ濃厚で、シチューに合わせるならもうこれしかない。鉄壁マリアージュで、この日のディナーを締めくくりました。
アルゼンチンワインは比較的よく飲むけど(安いので・笑)、こういったマリアージュを楽しむとそのポテンシャルを再認識することに。料理の素晴らしさはもちろん、こんな新しい発見もあるところがワインフェアの楽しみでもあります。