【3月13日(金)】
さて、月イチのワインフェア、順調に出席を続けてます(笑)。
3月のテーマはちょっと志向が変って、“オセアニアと日本人の友好のワイン”。要はワインが先に決まって、シェフがそれに合わせた料理を作る、ということみたい。ソムリエに主導権奪われたか?(笑)。
1杯目はニュージーで活躍する木村さんの、キムラセラーズ・マールボロ・ドライリースリング。恐れていた(笑)石油香は無く、リースリングというよりむしろソーヴィニヨンのようなスッキリした風味です。
【海の幸とホワイトアスパラガス 日向夏とからし菜のクーリー】
コンフィされたホタルイカとウニ、マリネされたサヨリ、ボイルされた赤貝。様々な海の幸を、甘酸っぱい日向夏とからし菜のソースがうまくまとめてます。爽やかな料理に爽やかなワインがベストマッチでした。
これも木村さんが手がけたワインだが、醸造したのはオーストラリアのワイナリー。ネズミのエチケットは日本の絵本作家谷口智則さんの作。3ヵ国合作のワインです。
【広島県産鱸とムール貝 オマール海老のナージュブイヨン煮 トマトとセルフィーユの香り】
淡い味付けのスープには、オマールとムールの旨味が溶け込んで上質な仕上がり。シャルドネのくせに全然しっかりしてない(笑)ワインと、“軽さ”のバランスがうまく取れてました。
2杯目のシャルドネと同じワイナリーのシラーズ。醸造に日本人は関わっていませんが、エチケットのサクラは、太平洋戦争のときの日本人捕虜にまつわる出来事に由来してます。

【国産豚スペアリブとドライプラムの煮込み 春野菜と】
単なる赤ワイン煮では、このシラーズには合わないんだな。プラムの甘さがあって、初めてワインに対峙できる。そこに春野菜の苦みのアクセント。料理の完成度もマリアージュもブラボーでした。
今回は3品とも“マリアージュ”という観点ではほぼ完璧な出来でした。ソムリエさんが主導権持ったほうが、料理のバリエーションが広がって結果的に楽しめるみたい。次回も楽しみにしてます。