【10月19日(土)】
この日は、JR宮島口から徒歩10分という、まことに恵まれない立地にある(笑)フレンチのAKAI さんへ遠征してきました。
赤井シェフの料理を食べるのは、昔々のConami以来かな。その後フランスで料理の腕を磨き、2017年には若手料理人のコンテストでグランプリ に輝く。満を持して今年5月に、古民家を改装したカウンター8席のみのAKAIをオープンしたのでした。
この日はボクたちのメンバー6人だけ。貸し切り状態で、まずはシャンパンで乾杯!。
大竹産の玉ねぎをじっくり煮て、大島産と北海道産の2種類のウニを載せたひと品。あまりに上品な仕上がりは京料理のよう。
唐津のアジを一瞬藁焼きして、江田島のオリーブオイルとシソの実で風味を付加。アレンジの仕方が面白い。
ワインは白を2本いくことを前提に、いろいろ出してもらっものから1本目はこれをチョイス。
SANTENAY Les HATES 2013
北広島産の鶏と卵がベースの洋風茶碗蒸し。瀬戸内のワタリガニが濃厚で、とどめは散らされたトリュフ。旨みと香りが存分に楽しめます。
そして極めつけはこれ。きのこ尽くしのスープ。使われてるのは天然のキクラゲ、香茸、舞茸、なめこ。出汁はアサリと、上の茶碗蒸しでも使われてた親鳥から取ったもの。もう、香りだけでワインがどんどん飲めてしまう。
2本目は予定どおりシャブリを。
Le Domaine d’Henri Fourchaume 2015
唐津産石垣鯛のロースト。付け合せは、こちらも絶妙に焼かれた賀茂茄子。もともと淡白な石垣鯛だが、ソースで誤魔化すようなことはせず、上質な塩と皮目の香ばしさのみで食す。シンプルだけど、だからこそシェフの腕がモノを言う。すばらしいです。
次の肉料理。サーブされる前にお披露目されました。絵に描いたような焼き具合に、一同から思わず歓声が。
岡山の一文字うどんさんの小麦畑で、合鴨農法で飼育?されてる青首鴨のロースト。胸肉は切り分けて、モモはつくねで供されます。もう、この肉の旨さは絶品としか言いようがない。
同じく、一文字うどんさんの小麦を使った自家製のカンパーニュ。
STAUBで仕込まれてたのは、合鴨農法で作られたお米を鶏のスープで炊いたピラフ。舞茸、香茸が入り、秋のトリュフが全面を覆い尽くす。映えるね~。
卵黄を落とす。口の中に広がる幸せは、ちょっと表現できないな。
珈琲もハンドドリップで丁寧に淹れてくれました。
古江のイチヂクのオーブン焼きとアイス。
この立地で、この席数、この価格で勝負するに値する、素晴らしいディナーでした。可能な限り地場の食材を使い、工夫を凝らしてそれらのポテンシャルを引き出す。その真摯な姿勢には感服せざるを得ない。また、唯一無二の料理を楽しみに来たいと思います。