読書感想(168)「時の渚◆笹本稜平」時の渚 笹本稜平著 文春文庫 2018.2.26読了 ☆☆☆☆ 著者のデビュー作であり、当時サントリーミステリー大賞を受賞した作品。元刑事で私立探偵の主人公が、依頼された人探しをしているうちに、自らも係る過去の因縁めいた真実が明らかになっていく。読み進めるにしたがって「ああ、だいたいこうだろうな~」と推測できる展開を、みごとにひっくり返してくれる、なかなかよく練られたストーリーの1冊です。