読書感想(132)「夢幻花◆東野圭吾」 | アルジャーノンにシャンパンを

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♪信じられない速さで 時は過ぎ去ると 知ってしまったら
どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ♪♪
というわけでブログはじめました。
ちなみに、はつかねずみのアルジャーノンとは関係ありません。面識もありません(^-^)/。

夢幻花

東野圭吾著

PHP文芸文庫

2017.3.3読了

☆☆☆☆



草花にはあまり詳しくなくて、何年か前に青いバラが人工的に作り出されたときも、“青いバラって今まで無かったんだ”というレベルの反応でした。それよりサントリーがそんなこと研究してたというほうが意外で、記憶に残ってます。

本書のタイトル“夢幻花”とは朝顔のこと。実は朝顔には黄色の花が存在せず、しかし江戸時代の文献などには黄色の朝顔の記録があって、いつの時代かに絶滅したらしい。そんな“朝顔の不思議”を題材にしたミステリーです。真犯人捜しに加え、朝顔の謎解き(これもフィクションだが)もあり、終盤の意外な展開も楽しめる、なかなか奥深い著者らしい作品ですね。