小説・震災後
福井晴敏著
小学館文庫
2016.11.28読了
☆☆☆
先日、文庫本が乱雑に積み上がった本棚を整理してたら、買ったまま読んでない本が10冊近く出てきました。これもその中の1冊。すっかりタイミングを外してしまった感ありありです(笑)。
震災の半年後に出版された本書。地震、津波、原発事故とその後の混乱を、精神面から記述したらこうなるんだろうな、という内容です。現実に照らしても概ねそうなんだろうし、示す方向性も誤ってはないと思うが、文章が冗長で読みづらい。末期の病人がベッドで5ページ分もの台詞はしゃべらんだろとか、中学の全校集会での演説は長く難解で、そんなの誰も理解できんだろとか、違和感あるなぁ。人類資金 もそうだけど、最近の福井先生、どうもその傾向が強いみたい。もっとキレのある文章でお願いします。