読書感想(118)「夢を売る男◆百田尚樹」  | アルジャーノンにシャンパンを

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というわけでブログはじめました。
ちなみに、はつかねずみのアルジャーノンとは関係ありません。面識もありません(^-^)/。

夢を売る男

百田尚樹著

新潮文庫

2016.10.16読了

☆☆☆☆



しかし、この人の頭の中はどうなってるんでしょうねぇ(笑)。「永遠の0 」みたいな感動長編があると思えば、「海賊とよばれた男 」のようなハードボイルド企業小説もあり、「フォルトゥナの瞳 」の感動オカルト小説もあれば、「風の中のマリア 」の昆虫小説や、「輝く夜 」のような泣ける短編集もある。多才というか奇才というか・・・。で、この本、出版業界や作家にケンカ売っとんのか?的な内容で、鬼才がいかんなく発揮されてます(笑)。出版社を舞台に、新手なビジネスを展開する主人公たち。詐欺まがいの手口なのに悪人というイメージはなく、被害者もいない。それは夢を売る商売だから・・・という軽快で笑える物語。しかし、ラストの感動の1行はさすが百田尚樹、上手いなぁ。