ソラリス
スタニスワフ・レム著
沼野充義訳
ハヤカワ文庫
2016.10.3読了
☆☆☆☆
単なるSF小説かと思いきや、超常現象を受け入れる過程の精神論から始まり、読み進むにつれ倫理、哲学、宗教論なども絡んで難解、そして奥深い。最後は恋愛論っぽく終るので、少しホッとするのだけれど。翻訳にも苦労の跡が窺えるし、いまひとつイメージできない表現もあったけど、テーマの斬新さと壮大さを評してギリギリ星4つ。過去に何度か映画化されてるので、ソラリスをどんな映像で表現しているのか、こんどDVDで見てみよっと。