読書感想(115)「ソラリス◆スタニスワフ・レム」 | アルジャーノンにシャンパンを

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♪信じられない速さで 時は過ぎ去ると 知ってしまったら
どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ♪♪
というわけでブログはじめました。
ちなみに、はつかねずみのアルジャーノンとは関係ありません。面識もありません(^-^)/。

ソラリス

スタニスワフ・レム著

沼野充義訳

ハヤカワ文庫

2016.10.3読了

☆☆☆☆



単なるSF小説かと思いきや、超常現象を受け入れる過程の精神論から始まり、読み進むにつれ倫理、哲学、宗教論なども絡んで難解、そして奥深い。最後は恋愛論っぽく終るので、少しホッとするのだけれど。翻訳にも苦労の跡が窺えるし、いまひとつイメージできない表現もあったけど、テーマの斬新さと壮大さを評してギリギリ星4つ。過去に何度か映画化されてるので、ソラリスをどんな映像で表現しているのか、こんどDVDで見てみよっと。