読書感想(87)「海賊とよばれた男◆百田尚樹」 | アルジャーノンにシャンパンを

アルジャーノンにシャンパンを

♪信じられない速さで 時は過ぎ去ると 知ってしまったら
どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ♪♪
というわけでブログはじめました。
ちなみに、はつかねずみのアルジャーノンとは関係ありません。面識もありません(^-^)/。

海賊とよばれた男

百田尚樹著
講談社文庫
2014.10.12読了

☆☆☆☆




出光興産の創業者、出光佐三の生涯を題材とした小説です。大家族経営を謳い、タイムカードなし、定年なし、馘首なしという常識はずれの経営で、出光興産を個人商店から大企業へ一代で築き上げる物語。個人名や社名は変えられているものの、ほぼノンフィクションといえる作品です。

国民ひとりひとりが国を想う気持ちとその行動の総和が国力だとすると、終戦から高度成長期までのそれは今の何倍も、何十倍もあったと思う。現に終戦から20年で東京オリンピックを開催するまでになったにもかかわらず、平成では失われた20年なんだから。

企業の存在価値は?、そこで働く人たちの目的は?、そして実際にボクはどうなんだ?と、いろいろ考えさせられる、読み応えある一冊でした。

ちなみに永遠の0 の主人公、宮部久蔵がゼロ戦パイロットとしてちょっとだけ登場してるよ。