マドンナ・ヴェルデ
海堂尊著
新潮文庫
2013.12.26読了
☆☆☆☆
同じマリアクリニックを舞台にした物語、ジーン・ワルツのサイドストーリー的(というかどちらもメインストーリーなんだけど)作品です。
主人公のひとり、産婦人科医の曾根崎理恵にいまいち共感できなかったり、代理母出産ということにも違和感があって、途中までは「これは☆3つかな」と思いながら読んでました。しかしそこはさすが海堂尊。終盤にかけてしっかり感動的シーンを用意してて、文句なく☆4つに昇格です(笑)。青井ユミちゃんの活躍がいいですね。しかし、ジーン・ワルツの様々な出来事と並行して、こんな大それたことが起っていたとは・・・。
それにしても、両作品の細かいエピソードがこれだけ絡んでいるということは、著者がジーン・ワルツを書いてるときには、既にマドンナ・ヴェルデのストーリーも出来上がっていたということ。それもすごいですね。