読書感想(74)「マドンナ・ヴェルデ◆海堂尊」 | アルジャーノンにシャンパンを

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ちなみに、はつかねずみのアルジャーノンとは関係ありません。面識もありません(^-^)/。

マドンナ・ヴェルデ

海堂尊著

新潮文庫

2013.12.26読了

☆☆☆☆


アルジャーノンにシャンパンを


同じマリアクリニックを舞台にした物語、ジーン・ワルツのサイドストーリー的(というかどちらもメインストーリーなんだけど)作品です。

主人公のひとり、産婦人科医の曾根崎理恵にいまいち共感できなかったり、代理母出産ということにも違和感があって、途中までは「これは☆3つかな」と思いながら読んでました。しかしそこはさすが海堂尊。終盤にかけてしっかり感動的シーンを用意してて、文句なく☆4つに昇格です(笑)。青井ユミちゃんの活躍がいいですね。しかし、ジーン・ワルツの様々な出来事と並行して、こんな大それたことが起っていたとは・・・。

それにしても、両作品の細かいエピソードがこれだけ絡んでいるということは、著者がジーン・ワルツを書いてるときには、既にマドンナ・ヴェルデのストーリーも出来上がっていたということ。それもすごいですね。