マイヨジョーヌとアルカンシェルが目の前を走った! | アルジャーノンにシャンパンを

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♪信じられない速さで 時は過ぎ去ると 知ってしまったら
どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ♪♪
というわけでブログはじめました。
ちなみに、はつかねずみのアルジャーノンとは関係ありません。面識もありません(^-^)/。

先週の土曜日、埼玉でこんなイベントがありました。

http://saitama-criterium.jp/

さいたまクリテリウムbyツールドフランス

これ、最初はよくある自転車のイベントかな?と思ってたら、参加している選手を見てびっくり。今年のツールの覇者クリストファー・フルーム、ロード世界チャンプのルイ・コスタ、3位のバルベルデ、ツールポイント賞のピエール・サガン、ジロ2回優勝のイヴァン・バッソ・・・等々、信じられないメンバーがエントリーしてるではないですか!。世界のトップレーサーの走りを日本でまじかに見られるなんて、なんとすばらしいイベント!。

というわけで、午前中に台風27号が関東地方に最接近するという予報の中、大宮まで出かけてきました。


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なのに、いきなりこんな画像ですいません(笑)。

昼頃はまだ雨が降ってて外は寒かったので、コースを見下ろせるレストランでランチを食べつつ、前座のポイントレースを観戦しました。


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ここで、富士山1周ライド で一緒だった佐野のNMくん、営業のNくんと合流。4~5分ごとに周回してくる選手たちを見ながら楽しく自転車談義をしてると、ついグラスワインを3杯も飲んでしまった(笑)。


さてメインのクリテリウムです。スタート時間が近づくと雨も上がり、薄日が差してきました。路面も徐々にドライになって、高速レースが楽しめそう。


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控えのテントから有名選手が出てくるたびに、ものすごい歓声が上がります。スパースターたちをこんなに近くで見れるなんて、ホント感動もんです。


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スタートライン近くには選手が集まってますが、スタッフや報道関係者、手前の人垣なんかでよく見えない・・・。


そして15時ちょうどにスタート。


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1周目はパレード走行なのに、結構なスピードで大集団が通り過ぎます。フルームとコスタが最前列。ホントにツールドフランスを見てるみたい。


1周終了時点が正式スタート。一気にペースが上がってレースの始まりです。

今回のクリテリウム、コースはさいたま新都心中心部の公道を使った特設コースで、1周2.7kmを20周(=54km)します。同じ場所で見てても、最低20回は選手たちが前を通るので、観戦するにはおもしろいイベントですね。


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しかし沿道のギャラリーの多いこと。コースの周りは全てこんな感じです。メディアの発表では20万人の人出だったらしい。最近街でもロードバイクをよく見かけるなぁとは思ってたけど、ロードレースファンってこんなに多かったんだ。


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で、レースのほうはというと、距離も短いし高低差もないので最後まで大集団のまま走りきるのかと思いきや、2周目からコスタやキッテルなど8名が逃げる展開に。ポイント狙いの別府史之がアタックしたり、このレースを最後に引退する福島晋一が追走集団からひとり飛び出し先行集団に追い付いたりと、ギャラリーを沸かせるシーンが度々あり、その都度大声援が飛びます。ただ、逃げと集団のタイム差は20秒前後で変わらないので、完全にコントロールされてる感じ。


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その後は先行集団から落ちてきたり、反対に追い付いたりとメンバーの入れ替わりはあるものの小康状態が続いていたけど、14周目くらいで集団がペースアップして先行を吸収。今度こそこのまま大集団ゴールスプリントか!と思いきや、またまた数名が逃げを打って飛び出す。ところが残り2周くらいで集団は計算したかのように彼らを吸収するという、最高におもしろいレース展開。ここでスカイチームがしっかり列車を組んでフルームを引っ張り上げる。そして19周目、フルーム、コスタ、サガンのビッグネームたちが、こいつらいつの間に出てきたんや、という感じで先頭を引き後続を離しはじめる。最終周回のラスト1kmくらいのところで目の前を通ったときはまだ3人で逃げていたのに、コーナーを4つ曲がってホームストレートに戻ってきたときは、フルームが他の2人にかなり差をつけていて、そのままゴールゲートに吸い込まれて行きました。


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ゴール前100m、フルームは両手を挙げて余裕のトップフィニッシュ(画像が悪くて申し訳ない・泣)。


いやいやすばらしいものを見せてもらいました。彼らにとってはオフシーズンの、ポイントもなにも付かないお遊びレースだったんでしょうが、レースの展開、結果全てにおいて最高のエンターテイメントでした。ギャラリーもあれだけ盛り上がってたし、コース全体が大歓声の中を走るのは、選手にとっても気持ち良かったんじゃないかな。


それと、トッププロの走りを見て思ったのは、速い、上手い、美しいということ。速さはやっぱり尋常じゃないです。あの直線の短い、コーナーだらけのコースを速いときは平均時速45km/h以上で周回してる。集団の中で流してるように見えても、じつは相当なスピードで走ってるんですね。それとテクニック。直角コーナーをあの大集団があの速度で流れるようにクリアしていく。まじかで見るとその迫力は圧巻です。そして美しさ。速く走るための筋肉だけを身に纏った選手たちが、完璧なフォームでペダリングする姿は、もう、ひとつの芸術だと思います。


やっぱりロードレースはおもしろいなぁ。本場のツール、いつか絶対見に行くぞ~!。



(注:レースの展開はボクが見た限りのものなので、実際は多少異っているかもしれません。)