釣 止め 帰り来たりて 舟を繋がず
江村 月落ちて 正に眠るに堪えたり
従然 一夜 風 吹き去るとも
只だ 蘆花 浅水の辺に 在り。
【Yoshiのつぶやき】
釣りをやめて 帰り 舟は繋がず
江村は 月落ちて 丁度 眠る時間だ
たとえ 夜中に 風で舟が 吹き飛ばされても
只だ 芦花の あたりに 在るだけだろう。
V
春城 花飛ばざる所無し
寒食 東風 御柳斜めなり
日暮て 漢宮 蝋燭を傳え
軽烟散じて 五候家に入る
寒食節:陽暦の4月初め
【Yoshiのつぶやき】
春の城は 到る處 花の飛ばないところは無い
寒食 東風が 宮中の柳を揺らしている
日暮れて宮中に 蝋燭が灯されて
烟が飛んで 五候の家に入っていった
のどかな風景だ。匈奴との戦いとはずいぶん異なる。