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弊社公式サイト内の「グリチルリチン酸ジカリウム 平成のまとめ」の連続記事を追記・補完のうえ、再編成いたしました。下記は第5章第1項の記事となります。
(前回の記事よりの続き)
これまでの記事では、グリチルリチン酸ジカリウム(グリチリルリチン酸2K/GKⅡ、医薬部外品ではグリチルリチン酸二カリウム)の本質/特性やメリット/デメリットに関することを、書いてまいりました。とくに同化粧品成分配合コスメ等商材を常用/長期使用することによる、免疫低下作用や肌老化促進作用は注意すべきでしょう。今回の記事よりは、応用編です。同化粧品成分に関するいくつかの誤った情報や偏った情報を取り上げて、検証してまいりたいと思います。まずはグリチルリチン酸ジカリウムには、保湿効果があるか否かの問題です。
グリチルリチン酸ジカリウムを保湿成分と説明している、化粧品製造会社や美容サイト(運営者は化粧品会社の関係者?)もあるようです。しかし本質的にはグリチルリチン酸ジカリウムは、決して保湿成分ではありません。その端的な証拠として、グリチルリチン酸ジカリウムだけを保湿成分とした保湿化粧水や保湿美容液などは、インターネット上や実店舗でも見かけたことがありません。
グリチルリチン酸ジカリウムの配合目的は、あくまでもステロイド用作用による抗炎症効果や抗アレルギー効果であり、また美白効果が宣伝されている商材では、低俗な偽美白効果を狙ったものです。
このグリチルリチン酸ジカリウムが保湿成分だとする考えは、この化粧品成分が抽出される甘草が属する、マメ科植物の特性/性質を過大解釈したと考えられます。水分に乏しいやせた土壌であっても、グリチルリチン酸ジカリウムが抽出されるマメ科植物は根を地中深くまで伸ばして、水分を得ようとします。そして得た水分を体内にしっかりため込み、なかなか手放さないという習性があります。どうやら、この水分をはなさないという特性を、「保湿効果」としているのでしょう。
このグリチルリチン酸ジカリウムが体内に取り入れられた場合は、体内に水を蓄積しやすくなります。グリチルリチン酸ジカリウムを多量摂取した場合に副作用として発症する偽アルドステロン症の場合はまさに典型的であり、体内のカリウムを排泄させて、ナトリウム濃度を上げます。ナトリウムとカリウムは体内で拮抗するミネラルであり、体内でナトリウムが増えすぎると高血圧になり、身体がむくみます。
以上のように、グリチルリチン酸ジカリウムがもつのは「保湿効果」ではなく、望ましくない「むくみ効果」なのです。(弊社アドバイザー医師に確認済み) むくんで体内の水分の出入りが滞ると、新陳代謝が低下します。お肌の場合であるなら肌代謝が低下して、お肌に汚いモノが溜まっていきます。それが実際に具現化したのが、弊社公式サイト内の序章でご紹介した、グリチルリチン酸ジカリウム配合薬用石鹸を常用して発生したセルライトを伴うデコボコ肌です。おおよそ美肌の大敵と、いえるでしょう。
広義の意味では、「むくみ効果」も「保湿効果」に含まれるかもしれません。しかし大半の消費者の皆さんは「むくみ効果」などは望んでいないのであるから、「グリチルリチン酸ジカリウムに保湿効果がある」というのは、本質的には間違いといえるでしょう。(次の記事 へ)
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(2021年3月4日付けcocolog記事より転載)
( グリチルリチン酸ジカリウム 平成のまとめ 序章(目次を含む) )
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